生の声から読み解く訪問看護のやりがい|Houkan+
家族のように寄り添い
ひとりの人生に深く関われる。
それが訪問看護のやりがい
ご利用者様やご家族様のご要望に耳を傾け、
自分の知識や経験をもとに「柔軟な看護」を提供できる。
訪問看護は、正解がないからこそ難しくも、やりがいがあるお仕事です。
ご利用者様やご家族様のご要望に耳を傾け、
自分の知識や経験をもとに「柔軟な看護」を提供できる。
訪問看護は、正解がないからこそ難しくも、やりがいがあるお仕事です。
患者さんの生活を支え、
回復をサポートする看護師は、
やりがいがある仕事である一方、
理想と現実のギャップにモチベーションが
保てなくなっている方が多いのも事実です。
でも、諦めるのはまだ早いです。
訪問看護師は、ご利用者様のご自宅で医療ケアや生活支援を提供する役割を担います。
一人のご利用者様にじっくり向き合うことができ、その方の要望に合わせて、柔軟な看護を提供できることが訪問看護の特徴です。
ご利用者様の、ご自宅での生活をサポートしたい方にとって、訪問看護はやりがいを感じられる仕事です。
スターク訪問看護ステーションは、未経験から訪問看護に挑戦する方が多く、段階別の研修やOJTを通して確実に成長できる体制を整えています。今回は、スターク訪問看護ステーションの皆さんにご協力いただき、訪問看護のやりがいや病棟看護との違い、訪問看護ならではの苦労を教えていただきました。
やりがいを感じる場面として、最も多かった意見が「ご利用者様の要望に沿った看護を提供できた時」、次いで多かった意見が「ご利用者様が笑顔を見せてくれた時」でした。
実際の訪問看護師さんの声とともに、やりがいを感じるリアルな場面を紹介します。
訪問看護の場合、ご利用者様のご自宅で看護を行うことになるので、ご利用者様の普段の生活の中にお邪魔することになります。
ご自宅はご利用者様が一番自分らしくいられる場所であり、そのような環境でご利用者様の要望をくみ取りながら看護にあたれることに、やりがいを感じます。
不安や心配事により苦しい思いをされているご利用者様に、安心感を与える事ができた時や、苦痛を和らげる看護を提供できた時にホッとした表情とともに笑顔を見せてくださることがあります。
ご利用者様の笑顔を見ると、こちらも嬉しくなり自分も笑顔になります。一緒にいるご家族様も笑顔になります。そういった瞬間が訪問看護師になって良かったと思う瞬間です。
訪問当初は訪問看護に対して拒否的で、「帰って下さい」と言われていたご利用者様がいらっしゃいました。
それでも根気よくコミュニケーションを図り続けた結果、信頼関係を築くことができ「あなたを娘の様に思っている。」と言われた時に、とても嬉しく、やりがいを感じました。
徐々にご利用者様自身でできることが増え、1人で生活することに対しての不安がなくなり、訪問看護を卒業することになった時が一番嬉しいです。
ご利用者様も、ご家族様も、自分自身も頑張ったなと思えます。
在宅での生活は、病気を持ちながらもご利用者様らしい人生を生きる事だと思っています。
そのサポートをできることは、訪問看護師として大きなやりがいに繋がっています。
前訪看で月1回しか訪問を受けていなかったご利用者様に、状態に応じた必要な看護ケアを説明し、徐々に訪問回数を増やしてケアを続けた結果、ご家族様からも頼っていただけるようになりました。
最終的にはご家族様も納得した最期を迎えられ、「あなたで良かった」と
言ってもらえたことはとても嬉しかったです。
病棟看護との違いを感じることで、一番多かった声が「一人のご利用者様に、たっぷり時間を使えること」、次いで多かった声が同率で「ご利用者様の生活をサポートできる」「自分のペースで仕事を進められる」「自分の知識や経験を活かせる」でした。
病棟看護では、1人の患者さんにかけられる時間と期間が限られており、じっくりと患者さんを看ることができませんでした。一方で訪問看護ではご利用者様に合ったオンリーワンの看護が提供でき、その後の経過を追うことができます。ご利用者様にとって、ベストな方法を相談しながら関われることが大きな違いだと思います。
病院では緊急対応に時間を取られ、口数が少ない方や気を遣ってしまう方との時間をゆっくり取れない場合が多かったです。一方で訪問看護の場合は、ご利用者様の性格に関係なく、しっかり耳を傾ける時間を確保することができます。
ご利用者様と数年単位で関わりが持てることがあるため、信頼関係を築きやすい傾向にあります。
信頼関係が築けると、ご利用者様と同じ目標に向かって動きやすく、一人ひとりのご利用者様の生活を支えることに繋がると感じています。
病院のようにルールや決まり事がないので、ある程度自由な選択肢の中から、ご利用者様に合わせた看護を選択できる点が病棟看護にはない面白さだと感じています。
ご利用者様のご自宅に訪問する時間は決まってはいますが、合間の時間で記録をしたり、休憩を取ったり、ある程度自分の裁量で動けるため、病棟看護と比較をすると個人の時間を多く設けられると感じています。
夜勤や土日勤務がないため子どもと過ごせる時間が増えました。
オンコール当番がある日も、基本的には普通の休日と同じように過ごせる日が多いので、家事をすることもでき、プライベートとの両立がしやすいです。
訪問看護ならではの苦労で最も多かった声は「自分で判断することが多いこと」でした。次いで、「オンコール当番の日の緊張感」「環境が整っているとは限らないこと」「ご利用者様やご家族様とのコミュニケーション」が上がっていました。
基本的には、1人でご利用者様のご自宅に訪問するため、その場の判断は自分で行わなければならない場面が多い。
慣れるまでは難しいと感じることも多いですが、個人貸与の端末があるため、不安なことや相談したいことがある場合は、すぐに上司や先輩に相談できる環境が用意されています。
腹痛で緊急訪問をし、バイタルサインは安定していたが腹部初見に異常があったご利用者様がいました。緊急搬送するまでではないが、かかりつけ医がいない時にどこに受診するべきかと悩んだ経験があります。結果的に先輩スタッフに即座に相談をし解決できましたが、緊急時は特に判断が難しいと感じました。
1年目の時は訪問できるご利用者様が少ないこともあり、訪問経験がない方からのオンコールに応じる際は、ご利用者様の情報を得るのに時間がかかっていました。
また、突発的な内容だと訪問するべきなのか、判断に迷うことも多かったです。
ご利用者様の生活スペースでリハビリを行うことが求められるため、医療材料や物品が揃っていないことが多いです。
そのため、ご利用者様の自宅にあるもので工夫をして環境調整を行い、臨機応変な対応が必要だと思います。
エアコンを嫌うご利用者様も多く、夏は汗だくになったり、冬は床が冷たすぎて足先が痛くなったりする時もあります。
その中で、ご利用者様のケアをする必要がある時は、体力的に辛いと感じる日があります。
ご利用者様ご本人やご家族様との信頼が成り立たないと訪問看護のケアは提供ができないため、まずは関係性づくりと相手の求めていることへの理解が必要です。
ご本人とご家族様の希望が異なる場合など、間に入ったときにトラブルにならないよう、細心の注意が必要な場面もあります。
訪問看護と病棟看護の一番の違いは、ご利用者様の要望を汲み取りながら、その方にとってのベストなケアを一緒に考えてサポートできることです。
「絶対にこうすれば正解」という答えがないからこそ難しくもありますが、自分の知識や経験を組み合わせて、ご利用者様の笑顔が見られた時は大きなやりがいを感じられる仕事です。
現役の訪問看護師5名に訪問看護師になった経緯や
転職をしてから変化したこと、仕事のやりがいなどを伺いました。
前職では、病棟看護師として働いていたOさん。夜勤による疲労や生活リズムの乱れに体力的限界を感じていたそう。看護の仕事そのものは好きだったOさんが、新たに選んだ道が「訪問看護師」。
転職をしてからは、仕事の日と休みの日のメリハリを付けて生活できるようになり、生活リズムも整ったといいます。そんなOさんに、訪問看護師として感じているやりがいも詳しくお伺いしました。
子育てをしながら病棟看護師として働いていましたが、お子さんやご家族様との時間を十分に取れないことに悩んでいたIさん。「仕事も家庭も妥協したくない!」という思いから、夜勤がない訪問看護に転職。
今では、訪問看護の仕事にも慣れ、子育てとオンコール対応の両立まで実現されています。Iさんに、看護の仕事と子育てを両立できている理由を教えていただきました。
子育てや引越しが重なり12年もの間、看護の仕事から離れていたKさん。ずっと看護の仕事に戻りたいという思いはあったものの、離れている期間に仕事を忘れているんじゃないか、という不安があったといいます。そんな中、訪問看護師に挑戦するという選択をした理由について、お話いただきました。
病棟看護師時代に認定看護師を取得したTさん。認定看護師としての知識が、訪問看護の現場でも役立っているといいます。ご利用者様とのコミュニケーションや信頼関係がより重要となる訪問看護でTさんは、どのように認定看護師の知識を活用されているのか、お伺いしました。
訪問看護に転職をしてから5年目のタイミングでマネジメントの仕事に抜擢されたOさん。マネジメントをする立場として、どのようなことを意識して仕事をされていたのか、マネジメント業務と通常業務との両立のポイントなどをお話いただきました。
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あなたが訪問看護師への一歩を踏み出せずにいる理由はなんですか?
ここでは、現役の訪問看護師にオンコール対応や不安を感じる場面などを赤裸々にお話いただきました。
もちろん、きついと感じる場面もあります。ただ、相談できる人がいて、価値観を理解してくれる人もいて、逆に反対意見から学ぶ事もあり、看護師としても人間としても成長することができる場所だと思います。
責任感はついて回りますが、できることが増えるととてつもない達成感と自信に繋がる事は確かです。挫けそうな事はたくさんありますが、些細な喜びを感じる事で「続けてきて良かった。」と思える日々を過ごしています。
オンコール対応は、慣れるまでは緊張から眠れない場合もあり、きついと感じる人が多いと思いますが、慣れてくれば夜間に緊急電話が鳴らないよう、定期訪問の際にある程度調整できる場合もあります。
ただ、お看取りがある時はいつ鳴るかと気になってしまいます。夜間に緊急訪問があっても翌日が平日であれば出勤をするので、その時は体力的にきついなと感じます。
Q.どのくらいの頻度で、
オンコール当番に入っていますか?
平日も含めて、大体1ヶ月に7~8回程度です。
1人で判断をし、ご利用者様に看護を提供した時に、自分の判断が正しかったのか不安になる事はあります。
そういう時は、ステーションに戻った時にその場にいるスタッフに話を聞いてもらいアドバイスをもらったりします。
東証プライム上場のヘルスケアの総合企業「H.U.グループ」の一員。スタッフの人数が多いからこそ、より一人ひとりのご利用者様とじっくり向き合える環境があります。新人教育の経験も豊富で、研修やOJTを通して未経験からでも確実に成長できる体制を整えています。
※2024年6月時点の情報です。
スターク訪問看護ステーションが働きやすいと思う理由として、最も多かった回答が「母体が大きい会社だから安心して働ける」、次いで「研修や教育体制が充実しているから」という声が多かったです。実際にスターク訪問看護ステーションの看護師さんからいただいた声とともに、働きやすさを紹介します。
東証プライム市場上場のH.U.グループの一員のため、経営が安定しており安心して働けます。会社が大きいからこそ、スタッフの人数も多く、困ったことがある際は複数の先輩方からアドバイスをもらうことができる。
法定で決められた研修以外にも、社内・社外ともに専門職として必要な研修情報を共有してくれます。実務以外でも自己研鑽できる場が多く、周囲のスタッフと高め合いながら働ける環境だと思います。
訪問看護の仕事に向いている人は、ご利用者様一人ひとりとじっくり向き合い、ケアやサービスを提供したい方です。主体性のある方や、臨機応変に対応できる方も適性があるでしょう。また、病棟看護のような夜勤を避けたい方も訪問看護師向きといえます。
訪問看護師の給料は、雇用形態や地域によって異なります。全国の平均年収は約390万円※ですが、この水準を大幅に超えるケースも見られます。また、訪問看護師の給料を地域別に見ると関東地方の水準が高く、中でも東京は全国平均を大きく上回っています。
※参考URL:求人ボックス 給料ナビ
(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/訪問看護の年収・時給)
訪問看護と訪問介護の主な違いは、適用される保険の区分です。訪問看護は医療保険と介護保険の両方が適用されますが、訪問介護は介護保険の対象となります。また、提供されるサービス内容や提供する資格者、利用目的なども異なるため、混同しないように注意しましょう。
訪問看護と病棟看護の大きな違いは働き方です。訪問看護には夜勤がありませんが、病棟看護では夜勤を行う場合があります。また、病棟看護は病院で患者さんをサポートするのに対し、訪問看護はご利用者様の自宅を訪問し、在宅でのケアやサービスを提供します。
当メディア「Houkan+」では、スターク訪問看護ステーション監修のもと、現役訪問看護師のリアルな声から、やりがいを発信しています。訪問看護師としての第一歩を踏み出すか迷っている方にとって、当メディアがお役に立てることを、編集チーム一同願っております。