訪問看護の認定看護師が答える|現場での知識の活かし方や取得後の変化
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「患者様やご家族様に根拠のある説明をしたい」そんな思いで、病棟看護師時代に認定看護師の資格を取得したTさん。訪問看護師に転職をしてからも、認定看護師としての知識が活かせていると話すTさんに、これまでの経験や取得後の変化を詳しくお話いただきました。
病院の救急病棟で3年、ICUが1年、脳神経外科病棟で8年勤務経験があります。訪問看護師としては6年間働いています。
病棟看護師として働いている時に取得しました。気づけばもう10年以上経っています。
新人時代に脳神経疾患による麻痺や失語などの症状の出方が人によって違うことに疑問があり、興味を持ったことが始まりです。手足が全く動かない人もいれば、後から少しずつ動くようになる人もいるんですね。本当に症状は人それぞれ色々あるんです。
その後は脳神経外科病棟への配属となったのですが、患者さんの症状に対して根拠がある説明ができないことは失礼だなと感じ、「もっと患者さんやご家族様に根拠のある説明がしたい」と思ったことがきっかけで認定看護師を取得しました。
ありがとうございます。私たち看護師は、患者さんに向き合える時間は8時間と決まっていますが、患者さんやご家族様は365日病気と向き合っています。せめて、限られた時間の中では「患者さんやご利用者様のためになることを100%責任をもってやり遂げたい!」と思っています。
脳卒中リハビリテーション看護というコースがあったのですが、脳の解剖生理や機能局在について学ぶ中で、多様な後遺症が出現する理由に対して理解が深まりました。また、脳卒中サバイバーの方に対して根拠に基づいた看護ケアや、必要なケアが不十分な高次脳機能障害の方への理解が深まり、ケア方法についても学べました。
看護の仕事をしていると、病名や症状名を説明できないことが多いんです。それでも、解剖生理をきちんと理解できていれば、根拠に基づいてご利用者様の症状を観察できたり、ご利用者様の希望を汲み取れたりすることは、訪問看護の現場でも凄く役立っていますね。
例えば失語を含む高次脳機能障害や認知機能低下がある方の場合、自分の意見をうまく伝えられず、十分なICや本人の希望がないまま周囲が今後の生活を決めてしまうケースもあります。
そのような場面でも、自分の知識をもとに医療・福祉関係者に高次脳機能障害への理解を促し、本人の希望を汲み取りながら、希望に沿った生活を送れるよう支援できたことは、認定看護師の勉強を通して学んだ知識が役立ったと感じています。
認定看護師そのものの認知度が低いので、ご利用者様やご家族様、ケアマネジャーさんから「すごいことをやってくれそう」という印象を持たれる場合もあり、正直プレッシャーは感じますね。
ただ、認定看護師だからといって1人で何でもできるわけではないので、一看護師としてご利用者様やご家族様を少しでもサポートできるよう、他職と連携して日々研鑽するしかないと考えています。

病院は治療が目的ですが、訪問看護は在宅での生活をサポートする役割があります。100人いれば100通りの看護方法があるので、ご利用者様やご家族様にとってベストな選択は何かを他職の人とも話し合い、色々な方法を試すようにしています。
制限の中ではなく、数ある選択肢の中からご利用者様の希望を汲み取り、人生をサポートできることは訪問看護ならではのやりがいだと感じています。
以前、麻痺で足の感覚がなく、室内ではなんとか車椅子で生活できている方がいました。ある日、巻き爪が皮膚に刺さってしまったことがあったんですが、ご本人は痛みを感じられず症状の回復が難しい状況でした。
その中でも、ご利用者様との信頼関係の構築や丁寧な説明を繰り返し、一生懸命ケアを続けたことで綺麗な状態に回復できたことがありました。
訪問看護師としてすごくやりがいを感じられた経験でもありましたし、ケアを続ける中で訪問看護において、この分野は介入が遅れているという気づきや学びを得られました。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として、脳卒中の後遺症があっても最期まで自宅で安心して暮らせる社会づくりを目標にしています。
また、いつまでも健康でいるための足作りとして、メディカルフットケアの領域に知見を広げていきたいと考えています。
認定看護師コースは解剖生理学を基本に、各分野の専門的で高度な知識や技術を学ぶことができ、そこで得た知識は必ず皆さんの大きな力になります。日々の研鑽も必要ですが、自身の学びを周囲に広げることで地域医療の質向上にも繋がります。
また、訪問看護は病棟看護にはない大変さもありますが、訪問看護でしか感じられないやりがいがとても大きいので、一歩を踏み出すか迷っている方は、一度挑戦してみると看護師としての視野も広がると思います!

働きながら、認定看護師資格の
取得を目指せる!
スターク訪問看護ステーションは、東証プライム上場H.U.グループの一員のため、運営母体が大きく初めて訪問看護に転職する方も安心してチャレンジできる教育体制が整っています。
また、働きながら認定看護師資格の取得を目指せるよう、学費や通学サポートを支援してくれる環境が整っています。